強化普及部より、平成28年度の京都陸上競技指導者研修会の内容を掲載しています。
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平成28年度 京都陸上競技協会指導者研修会 報告 <講義記録>
「指導者のあるべき姿や関わり方」
  イムラスポーツアカデミー 井村 俊雄 氏

*アメリカ陸連での学び
・2014年秋に心理学の研修でニューヨークを訪問し,その際にアニマルセラピーの世界的権威Samuel Ross博士が作った「グリーンチムニーズ」で体育の授業を担当されました。指導をするときのルールが3つあり,@子どもに触れてはいけない,A約束をしない,B物を貸してはいけない,という教えの下,『子供達を心から愛しなさい。しかし,指導することを恐れてはならない』という言葉を大切に子どもたちに体育の指導をされていたそうです。
また,アメリカ陸連のJohn Padula氏との出会いがあり,データや選手のサポートの師事をしていただけることになり,アメリカ陸連の教育プログラムを受講し,アメリカ陸上競技連盟公認レベルIコーチの資格をお持ちです。アメリカ陸連は,資格取得ではなく,自身のキャリアに活かし,サポートすることを目指しており,指導者としての哲学を大切にしていたり,心理学や生理学,バイオメカニクスなどの専門的な分野について講義を行ったりしている。講師の感覚や経験に基づく内容ではなく,体系立てた学びを教育するようなプログラムが組まれている。

*心理学を指導に応用する効果
 ・指導者自身の安定につながる
 ・選手がのびのびと取り組める
 ・本番に強くなる
 ・選手のプライベートや保護者の悩みを受け負える
 ・選手の自立を促せる

*今日からできる指導者哲学
@アスリートはコーチの鏡である
A選手のビジョンを一人一人描く
B過去の成功≠これからの成功
Cどうしたいかではなくどうなりたいか

これらのことは全て子どもたちの人生を見据えた指導の在り方である。競技力だけで子どもたちの価値を決めるのではない。大切なのは,運動を通して「社会で活躍できる人材育成を行う」ことである。指導者は裏方で,選手が取り組みやすい環境を準備することが重要である。

*原則として
1.指導者(今回の場合井村先生)以外は,指導中に口出しをしない。
2.子どもが自分で考えて動くように声をかける。
3.小さいころから,人前に立つ経験をさせる。(プレッシャーに慣れさす)
の上記3点を指導者及び保護者に呼びかけた。指導者は原則一人。理由は,何人もリーダーがいると,どの指示を聞けばよいのかわからなくなるため。また,すぐにアドバイスしてしまうと子どもが自主的に考える機会を失うため,見守ることも大切であると説明された。本番で,ベストのパフォーマンスをするために,幼い頃から人前に立ち,発表する経験を積んでおくことも大切であり,実技研修の時も,大勢の前で見本を見せる等の指導をされていた。

*運動を楽しむこと
1.あきらめないでやりきること。
2.「無理」「できない」は言わない。
3.どうすればできるかを子ども同士で考える。
子どもたちに対して,上記のことを約束としてあげられた。陸上の専門的な動作の前に,体を上手に動かすための練習として,遊びの要素を取り入れ,失敗しても,何回も挑戦することを話されていた。子どもたちとも積極的にコミュニケーションをとり,体を動かす「楽しさ」を指導を通して伝えておられた。

*体ほぐし
・芝生にて,側転(右も左も)×何回もする
・倒立した状態で足叩き×何回も

*ドリル
・腿上げ×2
・腕をクロールさせながら腿上げ×2
・腿下で手を打ちながら腿上げ×2
・足を内・内・外・外にして腿上げ×2
・全てのパターンを1回ずつつなげて腿上げ×2

*ホッピング
・笛の音に合わせてジャンプ(長音→得意な向きへ回転・短音→苦手な向きへ回転)
・上記のジャンプを何回も行う。(ピ・ピ・ピ―・ピ・ピ・ピ・ピー・ピ・・など)
・ホッピングで前進(手は肩,足は肩幅)×2
 →顔が前に出ない,膝が曲がらない,たくさん前に進まない
  (お腹・お尻に力を入れる。二十跳びのイメージ)
・ホッピングで前進からジョグ

*スキップ
・スキップからジョグ
 →スキップ:腕は真っ直ぐ,真上まで大きく振る。
  ジョグ:腕を大きく振る。手はパーで親指が目線より上に来るように。
・スキップから流し(70m)

*笛の合図でダッシュ
・笛@足踏み(できるだけ速く)笛Aスタート(ダッシュ)
・上記のやり方で,笛が短く2回鳴った時だけスタート(失敗してもよい。すぐ戻って続きをする。)
 →すぐ2回鳴らす,長音,「スタート!」などの声かけ・・等のフェイントを入れる
・短音(足を一歩出す)短音2回でダッシュ
・(スタートは後ろ向き)短音(足を一歩引く)短音2回でダッシュ
・(横を向いて)短音2回で床をタッチ,短音1回で片足を出す

*小・中別れて
・2〜3人組でジャンケン@勝:相手の肩を押す。負:押された方に回る。
・2〜3人組でジャンケンA勝:相手の肩を押す。負:ジャンプして回る。
・背中合わせで腕を組んで長座→立つ(人数を増やしながら)
・上記の状態から立ち上がったあと,一回転

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